2015年2月28日土曜日

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2015年2月1日日曜日

鳥取県や米子の将来を考える独り言

そろそろ真面目に鳥取県、そして米子の将来について考えるべきかなぁとここ数日。県の人口がダントツで少ない鳥取県、交通の便も悪い鳥取県、一体何で発展できるのか、日本で一番考えなければならないはず。なのに、何一つ成功していないこの現状。どうすればいいのか。

工場を誘致するにしても、土地は安いにしても、そもそも交通の便が悪い鳥取県は輸送費や時間が嵩むため、むしろデメリット。では交通の便が悪くても影響しない産業はというと、いわゆるIT産業であるが、あまりに交通の便が悪すぎるので、そもそも鳥取県まで引っ込む理由がもっと欲しい。


話を変えて、介護で生きていくなんて話も聞いたことがある。介護施設を作り、介護が必要な人を誘致する、というものである。個人的には悪くないアイディアだとは思うが、しかし、現状の介護業界の賃金体系ではジリ貧になるだけというのが大きな課題である。


地方紙 日本海新聞の正月一面の記事は山陰新幹線とかいうものであったが、じゃあ新幹線を通したら鳥取や島根が活性化するだろうか?よくある話だが、おそらく新幹線が通ったら山陰本線は無くなるだろう。


いや別にそれが悪いことだとは思わないよ。そもそも鳥取は車社会なので利用者少ないし、交通の便が悪いので移住が進んで、コンパクトシティになるのであれば個人的には賛成である。


山陰新幹線通ったら、多分、域内の人の買物や観光は京阪神に奪われるものが多いだろう。逆に観光客は増えるかもしれない。そこに観光資源があるのなら、という条件付きだが。出雲大社、鳥取砂丘なんかはウハウハなのかもしれない。では、その他に続くところがどれくらいあるだろうか?


考えれば考えるほど、難しい問題である。ただ、新幹線を利用した高速物流なんてモノが実現すれば、大規模農業、酪農による農産物や肉、乳製品、境港の海産物、これらを京阪神に売り込むってのはできるのかもしれない。


つまり、何れにしても、まずは鳥取県の徹底的な効率化が最低限のスタート条件である。山の奥まで拡がった集落を街の中心部にコンパクトにまとめて、公共サービスのコストを一気に下げる。あいた土地をしっかりまとめあげて大規模な農業なり酪農なりに転換する。大きな痛みを伴いますけどね。


たしかに米子のふるさと納税は成功しているかもしれない。しかし、これは根本的な解決策ではない。周りの地域からお金を引っ張ってくるのでは、他の地域が沈み始めたらそのお金の流れも萎んでいく。お金が流れ込んでくるうちに、自分達がお金を作り出さなければならない。


課題は山積みだが、ひとつひとつ解決していかなければならない。時間はそんなに残されていない。このところの鳥取の統計を見ると、県の人口は右肩下がりだが、市部の人口と世帯数は増えている。逆に郡部は人口も世帯数も減っている。県内での人口移動はまるで小さな日本のようである。


その結果、市部には新しいアパートとかが増えている。しかしながら、その流れの上流にあたる郡部の人口は減っており、いつか流入は止まる。そうなると住宅の供給過多になり、住宅が余る。それは土地の無駄遣いであるとともに、不良債権リスクとして個人的に危惧している。


鳥取県内、特に市部の人口及び世帯数の流れが変わった時、それは鳥取が一気に衰退する合図だと思っている。今後も注視していきたい。


また、山陰の銀行の経営についてもわかりやすい指標になり得る。鳥取銀行および山陰合同銀行、この2つの預金額、貸出額が下方向へ動き始めると大きなリスクである。金融庁も地銀の再編に動こうとしているくらいであり、地銀はこのままだとジリ貧である。


数ヶ月前、急に山陰に証券会社設立したとかいう話を聞いて、そろそろ収益基盤が危ういんだろうなぁと実感した。また、山陰だけではもう無理なので兵庫県まで進出しているらしい。僕の高校の友達も安定の地元就職のために地銀に入っているが、その安定はいつまでも続くものではない。


地銀、公務員、教師、電力及びガス、あとは医療関係、これら以外に選択肢の少ない鳥取県。いずれも安定していると言われているが、それは鳥取県が安定している前提での話である。鳥取県なんかは社会保険料と医療費、年金、公務員給与、これらをイオンがエンジンとして回しているといっても過言ではない。


そもそも、鳥取県は赤字団体であり、国からのお金がないと回らないのである。その時点で独立経営なんてできていない。いつまでも続くものではないのである。


いろいろ考えたが、やはり答えは出てこない。もっとも、ちょっと考えて答えが出るようなら、もっと早い段階でみんなが動いているはずである。ひとりひとりの意識改革も必要だが、やはり自治体が本気になって取り組まなければ始まらない。若き公務員達に期待するばかりである。