2018年1月30日22:55、メインクーンのメイちゃんが虹の橋を渡りました。生後119日の短い一生でした。12月2日に我が家に来て僅か2ヶ月でしたが、僕の人生で一番充実して幸せな、短くて濃い時間でした。うちに来てくれてありがとう。僕の家族になってくれてありがとう。
僕が猫さんとの生活を本格的に望み始めたのは2013年頃。社会人の2年目で、寮生活だった。寮から出て一人暮らしを始めたら、猫さんと一緒に住みたいな、と考え始めた。
それから長い時間が過ぎ、2017年12月2日、猫さんとの生活が始まった。夢にまで見た猫さんとの生活。大きな猫さん、メインクーンのメイちゃんとの生活は、希望に満ちていた。
メイちゃんは活発な子だった。撫でようとしたらガンガン噛みついてきてくれることもあった。ジャンプして僕に飛びついてきて、僕の足に生傷をつけてくれることが多々あった。引き戸を開けて隣の部屋に行ってしまい、僕を焦らせることもあった。
そんな元気なメイちゃんとの生活、とても幸せだった。オシッコをトイレ以外でやってしまう癖があったけど、そんな些細なことはどうでもよかった。
正確にはいつごろからか覚えていないけど、年が明けてしばらく経った頃からだろうか、メイちゃんのお腹が大きくなり始めた。太り始めたのか、それともこんな体形が普通なのか、よくわからなかったので、そのまま様子見してしまった。1月5日にワクチン注射のため獣医さんに診てもらったので、その時には明確な症状が出ていなかったのだと思う。
1月20日、お腹が大きいのが不安になってきたので、ブリーダーさんに相談したところ、病院行きを推奨され、すぐに連れて行った。レントゲンを撮って、腹水が溜まっていると言われる。その場で、確証はないけど、猫伝染性腹膜炎の可能性が高いと告げられる。
聞いたことがない病名。獣医さんによれば、不治の病とのこと。治療するか、治療しないか、決めないといけないと告げられる。
僕は困惑した。治療しないなんて選択肢は考えられなかったけど、インターフェロンの注射頻度とその治療費を聞いて心が揺れてしまった。獣医さんのお話を聞きながら、涙が溢れそうになったけど、ぐっと我慢した。その日は、まずは検査機関に精密検査をお願いして、ステロイドを貰って一緒に帰宅した。
家に着いた瞬間、涙が溢れてきた。メイちゃんを抱きしめて、しばらく涙が止まらなかった。ごめんね、ごめんね、、、それ以外に言葉が出てこなかった。そういえば、しばらく僕の傍でずっと寝ていたメイちゃん。僕は傍で寝てくれることが嬉しかったのだけど、後から考えると、元気がなかったのかもしれない。キャットタワー遊びも、おもちゃでの遊びもしてくれなくなっていた。メイちゃんの異変に気付いてあげられなかった。
それからというもの、メイちゃんとの時間を大切に過ごすようになった。写真や動画をたくさん撮って、記録と記憶に残していった。元気はなかったけど、ステロイドのおかげで少しだけご飯を食べてくれるようになった。仕事からは早く帰るようにした。帰ったら、すぐにメイちゃんは駆け寄ってきてくれて、足の上に乗ってくれる。すごく優しいメイちゃん。夜はこたつで一緒に寝た。僕のお腹や足の上でぬくぬくしながら寝てくれる。すごくいい気持ちだった。
1月27日、1週間ぶりに病院に行った。先生と相談して、インターフェロンでの治療を開始した。お薬は2種類に増やすことになった。腹水は抜けるだけ抜いてもらった。これでメイちゃんが少しでも良くなるならと思いつつ、お腹に針を刺すのは痛かったかもしれないね。でも、メイちゃんは強いから、注射を嫌がらなかったし、とってもえらかったね。お薬飲むのも慣れてきて、すんなり飲んでくれるようになった。メイちゃんはやっぱりえらかったね。
そのあとも、メイちゃんは部屋ではずっとそばにいてくれたし、一緒に寝てくれたね。すごくうれしかったよ。元気はなかったけど、メイちゃんと時間を過ごせることがうれしかったよ。でもそんな時間は長く続かなかったね。
1月30日夜、仕事から帰ってきた僕を待っていたのは、ぐったりしたメイちゃんだった。朝は変わらない様子だったのに、帰ってきたときには首が座っておらず、素人の僕が見ても長くないのがわかった。朝までもってくれるだろうか、いや、こんなに苦しんでいるのに、どうしてあげるのがメイちゃんにとって一番いいのか、色々考えていたけど、メイちゃんが姿勢が楽になるようにして、横にしてあげた。徹夜してでも、傍にいてあげようと思った。涙が止まらなかったけど、最後まで見届けてあげようと思った。だけど、メイちゃんとの時間は長く続かなかったね。
2018年1月30日22:55、メインクーンのメイちゃんが虹の橋を渡りました。生後119日の短い一生でした。12月2日に我が家に来て僅か2ヶ月でした。体重は1300gくらいでした。もっともっと、大きくなるまで一緒にいられると思っていました。大きくなって、ふかふかのメイちゃんと一緒に寝られる日を夢見ていましたが、早すぎる別れになってしまいました。その中でも、最後を看取ることができてよかったです。メイちゃんは最後まで頑張ってくれて、僕が帰ってくるまで待っていてくれたんだね。つらかったね。待たせてごめんね。でも、すごくうれしかったよ。
メイちゃん、僕の家に来てくれて幸せでしたか? 僕の家族になってくれて、幸せでしたか? 直接聞くことはできませんが、メイちゃんも幸せでいてくれたことを祈るばかりです。
僕は人生を30年位やってきましたが、18歳から一人暮らしを始めて、初めて増えた家族がメイちゃんでした。家の中に僕以外がいる生活は、とても新鮮で、楽しいものでした。メイちゃんが来てくれてから、僕の人生の中心はメイちゃんになりました。2か月くらいしかなかったけど、人生で一番幸せを感じていました。間違いなく、人生で最高の時間を過ごすことができました。メイちゃん、ありがとう。僕の家族になってくれて、心から感謝しています。
少し時間が経って気持ちも落ち着いてきましたが、メイちゃんの写真を見るたびに涙が出てきます。街で猫さんを見るたびに、複雑な思いがこみ上げてきます。毎朝、お水をあげています。まだ写真を準備できていませんが、早くメイちゃんの祭壇を作ってあげようと思います。
いつの日か、僕はまた猫さんを家族に迎えたいと思っています。メイちゃんは許してくれるかなぁ、そんな不安もありますが、メイちゃんの優しさに甘えてもいいですか? 新しい家族を迎えても、メイちゃんとの思い出はずっと忘れないよ。
メイちゃん、うちに来てくれてありがとう。天国で楽しく過ごしてくれていることを願っています。僕のことを忘れずにいてくれたらうれしいです。何年かかるかわからないけど、天国で再会できることを祈っています。
愛してるよ、メイちゃん。いつまでも安らかに。