リオオリンピックのハンドボール競技ですが、
今回はネット中継されることによって数多くのハンドボールファンが
観戦できたと思われます。
その中で、今回、主にクロアチアが通常攻撃時にGKをCPに交替させ、
7人攻撃するフォーメーションを多用していました。
これまでも、近年では1人退場時にGKを下げて、
6人攻撃に戻すというフォーメーションは観られましたが、
7人攻撃はあまり見られなかったです。
7人攻撃のやり方については、下記のyoutube動画を参照ください。
ここで、7人攻撃のメリットとデメリットを考えてみましょう。
●メリット
・人数が多いため、DFがずれやすい。
・ポストが2枚になるため、ポストへのパスチャンスが増える。
・ポストを2枚入れることでDFは事実上引かざるを得ないため、
ロングシュートが打ちやすくなる
●デメリット
・ターンオーバー時にGKがいないため、即得点になりやすい
・6mライン付近に人が多くなりがち
・GKのダッシュ回数が増えて疲れが出やすい
メリットとデメリットは分かりやすい典型的なものですが、
やはりハイリスクハイリターンなフォーメーションです。
オリンピックに出るようなハイレベルなチームが
7人攻撃をやる必要があるか、という点ですが、
ここでは7人攻撃をやるべきタイミングを考えてみましょう。
●やるべき時
・点数が開いて負けているとき (リスクをとってでも追い上げたい)
●やるべきか微妙な時
・僅差の状況で競っているとき
・点数が開いて負けているとき (リスクをとってでも追い上げたい)
●やるべきか微妙な時
・僅差の状況で競っているとき
●やるべきではない時
・点数が開いて勝っているとき (リスクをとる必要がない)
まあ、至極当然な結果です。
ハイレベルなチーム同士の対戦では、
7人攻撃の採用は慎重になることでしょう。
ただし、クロアチアのように7人攻撃を常時使用してくるチームが現れるかもしれません。
1名退場中のGK外して6人攻撃は世界的にスタンダードになりつつありますから、
時代の流れによって変わってくるかもしれません。
ただし、クロアチアのように7人攻撃を常時使用してくるチームが現れるかもしれません。
1名退場中のGK外して6人攻撃は世界的にスタンダードになりつつありますから、
時代の流れによって変わってくるかもしれません。
さて、次はチームのレベル差があるときの弱い側のチームを考えてみましょう。
特に、高校ハンドボールなどでは、チーム力に差があると一方的な試合になります。
そのため、チーム力が低い方のチームでは、
普通に6-6で戦っているとどのドン差がついてしまいます。
しかし、ここで弱い側のチームが7人攻撃を採用したらどうでしょうか?
もともと普通にやっていたら大差で負けてしまうわけですから、
ここでリスクを取らない理由はありません。
どっちみち負けるなら、リスクをとってやるべきだと思われます。
どんなにレベル差があっても、さすがに1試合を通して7人攻撃をやられると、
失点は避けられません。
力の差がある場合は33-4のような大差のゲームが観られますが、
7人攻撃を採用すればもっと得点が増えることは確実です。
高校ハンドボールの教育的な観点から、
採用を渋る指導者がいることもあるでしょう。
ただ、何もできずにただ負けて去るよりは、
得点の取り合いで戦う方がやっている方も観ている方も
楽しいのかなぁと、僕は思います。
高校ハンドボールの教育的な観点から、
採用を渋る指導者がいることもあるでしょう。
ただ、何もできずにただ負けて去るよりは、
得点の取り合いで戦う方がやっている方も観ている方も
楽しいのかなぁと、僕は思います。