2017年1月6日金曜日

2017年初頭の雑感 : TBSの主力事業は不動産業です

暇を持て余したので、TBSホールディングスの決算短信から、
各指標の推移をまとめてみました。

手間の都合から、2007年3月期から2016年3月期までのデータとなります。

<参考>
TBSホールディングス決算短信
http://www.tbsholdings.co.jp/ir/library/tanshin.html




なお、特に言及がない限り、グラフの金額の単位は [百万円] です。


  • 売上高、営業利益率





売上高は2009年に大幅に伸びています。
ただし、その後のリーマンショックの影響と思われる低迷があり、
売上高は3500億円前後で推移しています。
近年の営業利益率は5%程度で推移しています。



  • 営業利益、経常利益、純利益














各種利益は、リーマンショック後に大きく落ち込んでいます。
その後は回復傾向で、近年の営業利益は150億円程度となっています。
純利益と経常利益は上昇傾向ですね。


  • 総資産、純資産、自己資本比率

















総資産はリーマンショック前を回復しています。
純資産と自己資本比率は右肩上がりです。
強固な財務体質になりつつありますね。


  • キャッシュフロー














投資キャッシュフローは2010年以降は低水準となっています。
これは赤坂の不動産投資が落ち着いたからでしょうか。
財務キャッシュフローは2011年から2015年にかけて200億円以上マイナスとなっています。
この時期に巨額の社債や長期借入金を返済しているのが要因と思われます。
これも赤坂の不動産投資一段落の影響と思われます。
営業キャッシュフローは表面上安定しているように見えます。(後述します)
フリーキャッシュフローは、2016年だけみればここ10年で最高となっています。
ただ、先述の財務キャッシュフローの影響からここ数年の流れが読めませんので、
来期以降も注視というところでしょうか。




  • 配当総額、配当性向





























(※ 配当性向は対数グラフのため注意。2010年は純利益がマイナスのため算出できず。)


配当総額はリーマンショック後に急落していますが、
2012年からは純利益の回復に伴い、徐々に配当額が上がってきています。
なお、配当性向は30%程度でほぼ一定です。


  • セグメント売上高 (セグメント間の消去を考慮せず)
















2008年から2010年にかけて、
放送セグメントの売上がみるみる低下しています。
その後、少しだけ回復していますが、
500億円くらい水準が下がったまま推移しています。
映像・文化、不動産セグメントは2009年から一気に水準が上がっています。
赤坂の不動産投資による影響は分かりやすいですね。
映像・文化における水準上昇ですが、
決算短信によれば、放送事業とのシナジー創出のため、
連結グループが増えたことが主因のようです。
また、Sakas広場での物販やショッピング番組との共同制作などが寄与したとのことです。


  • セグメント利益 (セグメント間の消去を考慮せず)

















2008年までは主力だった放送セグメントですが、
2009年から2011年までは赤字に沈み、
その後も50億円程度の利益にしかなっておらず、
2007年の1/3程度に留まっています。
映像・文化セグメントはピークだった2009年に比べれば水準が低下していますが、
安定して50億円程度の利益を上げています。
そして注目すべきは不動産セグメントです。
赤坂の不動産事業が収益に貢献し始めた2009年からというもの、
70億円程度の利益水準を維持しており、
TBSホールディングスの主力事業、本業となっていることが分かります。


  • セグメント利益率














セグメント利益率 (利益/売上)は不動産セグメントが圧倒的ですね。
映像・文化、放送セグメントは5.0%以下の水準です。


  • セグメント資産、資産利益率






























セグメント資産は放送セグメントは順調に伸びていますが、
映像・文化、不動産セグメントは徐々に下がっています。

セグメント資産利益率(利益/資産)でみると、
映像・文化セグメントがトップですね。
不動産セグメントは安定した利益ですが、資産利益率でみると5.0%程度です。
放送セグメントはインフラが巨大なためか、
資産利益率は低めのようです。 (電波使用料が高いのか?)

  • TBSテレビ事業収入

















TBSテレビの事業収入ですが、
こちらを見ると放送事業の収入が激減していることが見て取れます。
ピーク時から500億円程度は水準が低下してしまっています。
これが製作費削減で厳しいといわれる所以でしょうか。

  • 社債及び借入金、有価証券、現金及び預金

















最後に、社債及び借入金、有価証券、現金及び預金の推移です。
分かりやすいのは社債及び借入金の動きで、
2010年をピークに明らかに有利子負債を削減している動きが見て取れます。
現金及び預金については、少しずつ積み上げていく傾向のようです。
有価証券については、どんどん膨れ上がっていますね。



  • まとめ
ここまで決算短信をもとに各種指標を見てきました。
昨今いわれていますように、放送事業における広告収入の低下も垣間見えました。
広告収入=広告単価×広告時間でほぼ決まります。
テレビの放送時間は決まっていますので、おのずと広告時間も決まってきてしまいます。
(広告時間を長くし過ぎると視聴者からのクレームが来ると思われますので、限界があります)

じゃあ広告単価が上がる状況かというと、そう簡単な状況ではありません。
そもそもの景気の低迷、
また、最近は視聴率の低下という問題もありますし、
録画視聴の増加により視聴者が広告を飛ばしてしまうことによる広告効果の低下、
インターネット広告の普及等の競争相手の増加など、
理由を挙げればきりがないですね。


広告収入低下を製作費削減でカバーするのも限界があるので、
他事業で稼ぐ、既存事業から新規事業領域へ進出する、など、
探る必要がありますね。
過去に制作してきた映像コンテンツを活用した事業も、
これまで以上に力を入れる必要があるでしょう。
また、魅力的な番組作りにより、視聴率を上げて広告単価を上げるという
本来の道を忘れてはならないとも思います。
先日のガッキー主演ドラマなんかは素晴らしいコンテンツで、
広告効果も高かったと思います。


さて、TBSホールディングスなのに不動産事業が主力って、と思う方もいると思いますが、
事業の多角化という観点では正解といえるのではないでしょうか。

一方で、電波を使用するテレビ局が格安で電波使用しながら儲けるのはいかがなものか、
という批判もあります。
今後の電波関連の法改正の行方にも注目していきましょう。


まあ、なんだかんだ言って、テレビは好きなので、
魅力的な番組作りを今後ともお願いします。
あと、ツイッター社の買収なんていかがでしょうか。。。

2017年1月1日日曜日

横浜の人口は順調に推移しているのか?

これまで出身地である鳥取について下記にて人口をウォッチしてきましたが、
今回は居住地である横浜市について人口を見ていきます。


関連ブログ
鳥取県の人口は2015年9月1日現在57万0395人です
鳥取県の人口は2015年10月1日現在57万0188人です
鳥取県の人口は2015年11月1日現在56万9977人です
鳥取県の人口は2015年12月1日現在57万3185人ですか??
鳥取県の人口は2016年1月1日現在57万2969人です(暫定)
鳥取県の人口は2016年2月1日現在57万2531人です
鳥取県の人口は2016年3月1日現在57万2265人です
鳥取県の人口は2016年4月1日現在57万0381人です
鳥取県の人口は2016年5月1日現在57万0707人です
鳥取県の人口は2016年6月1日現在57万0569人です
鳥取県の人口は2016年7月1日現在57万0334人です
鳥取県の人口は2016年8月1日現在57万0203人です
鳥取県の人口は2016年9月1日現在57万0020人です
鳥取県の人口は2016年10月1日現在56万9579人です
鳥取県の人口は2016年11月1日現在56万9401人です
鳥取県の人口は2016年12月1日現在56万9145人です


横浜市の人口統計はこちらで公開されています。
http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/


まずは人口動態全体を見てみます。
ただし、2016年分は1~11月までの暫定値です。




















波はあるものの、人口全体で見ると、増加は続いています。
ただし、2010年ころから、社会増のペースがガクンと落ちており、
それに伴って人口増加数の水準も下がっています。
(団塊の世代の引退に伴うもの??リーマンショック??)

次に、社会動態を見てみましょう。
(ただし、2016年分は1~11月までの暫定値)



















先述した通り、社会動態をみると、2009~2010年頃から
市外転入のペースに変化が見られます。
市外転出は、そこから少し遅れて減少に転じています。
それでも社会増減で見れば、2010年を除けば、
近年はほぼ一貫して増加が続いています。

次に自然動態を見てみましょう。
(ただし、2016年分は1~11月までの暫定値)

















繰り返しますが、2016年分は1~11月までの暫定値のため、
出生数、死亡数が急激に落ちているように見えますが注意ください。

こちらの特徴ですが、なんといっても死亡数の増加傾向が顕著です。
出生数ですが、急激な減少傾向ではなく、
むしろここ3年ほどは底を打った形になっています。

しかしながら、2016年は自然減少に転じることがほぼ確実です。
2015年も195人増と微増にとどまっていたことから、
もはや死亡数の急増に出生数が到底追い付くはずがない状況になっています。

なお、11月までの実績から単純計算すると、
出生数は前年比で減少、死亡数は前年比で大幅増加となりそうです。
こちらは1月公表のデータを見てから再確認しましょう。


さて、横浜市といえば、数年前に待機児童ゼロということで話題になりましたが、
確かに昨年までのデータを見れば一定の効果があり、
出生数の下げ止まりにつながっているようです。
一方で、死亡数の増加に耐えられるほどの増加にはなっておらず、
今後の対応が注目ですね。


2016年12月28日水曜日

鳥取県の人口は2016年12月1日現在56万9145人です

毎月お送りしております鳥取県の人口レポートですが、

2016年12月1日時点で56万9145人となりました。

人口は先月比で256人減、自然減251人、社会減5人でした。


関連ブログ
鳥取県の人口は2015年9月1日現在57万0395人です
鳥取県の人口は2015年10月1日現在57万0188人です
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鳥取県の人口は2015年12月1日現在57万3185人ですか??
鳥取県の人口は2016年1月1日現在57万2969人です(暫定)
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鳥取県の人口は2016年3月1日現在57万2265人です
鳥取県の人口は2016年4月1日現在57万0381人です
鳥取県の人口は2016年5月1日現在57万0707人です
鳥取県の人口は2016年6月1日現在57万0569人です
鳥取県の人口は2016年7月1日現在57万0334人です
鳥取県の人口は2016年8月1日現在57万0203人です
鳥取県の人口は2016年9月1日現在57万0020人です
鳥取県の人口は2016年10月1日現在56万9579人です
鳥取県の人口は2016年11月1日現在56万9401人です



















まずは全体の推移です。

12カ月移動平均では減少ペースはほぼ横ばいです。


















次に、前年同月比です。
相変わらず-3800人ペースの減少が続いています。




















最後に、出生と死亡のデータです。
出生数の低迷が気になります。
移動平均でみても、ジリ貧です。
死亡数については、冬場は上昇する傾向にありますが、
昨年よりは低水準です。
ただ、二年前はもっと低水準でしたので、
あまり気にするところではないかもしれません。

















最後に、2016年も最後になりましたので、人口の推移を振り返ります。
きれいな右肩下がりで、
4月に学生の進学等に伴う急減、
5月にひと月遅れた住民票の移動に伴う増加、
というわかりやすい動きは継続しています。

ここ数年をマクロでみると大きな変動はありませんが、
当たり前ですが高齢化と少子化は進行しています。
どこかから死亡数のペースアップが始まるのでしょうか・・・
また、人口減少による地域経済の衰退に伴う人口流出が加速するのか。。。

来年も観察を続けていきます。

2016年12月25日日曜日

続報8 : 豊洲市場の地下水管理システムを稼働しても水位が下がっていないのか?

下記にて豊洲市場の地下水位についてブログを書きましたが、
今回は、その 続報8 となります

<参考>
豊洲市場の地下水管理システムを稼働しても水位が下がっていないのか?
続報1 : 豊洲市場の地下水管理システムを稼働しても水位が下がっていないのか?
続報2 : 豊洲市場の地下水管理システムを稼働しても水位が下がっていないのか?
続報3 : 豊洲市場の地下水管理システムを稼働しても水位が下がっていないのか?
続報4 : 豊洲市場の地下水管理システムを稼働しても水位が下がっていないのか?
続報5 : 豊洲市場の地下水管理システムを稼働しても水位が下がっていないのか?
続報6 : 豊洲市場の地下水管理システムを稼働しても水位が下がっていないのか?
続報7 : 豊洲市場の地下水管理システムを稼働しても水位が下がっていないのか?

豊洲市場の地下水位について
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/siryou/waterlevel/

さて、12/21までの地下水位の推移を確認してみましょう。
今週は金曜が休みのため、水曜までのデータです。



















今週は順調に下がっているようですね。
ただ、複数の観測点で大幅な水位低下を記録しており、
どういう背景なのかは気になります。


次に、各街区の平均値を見てみましょう。



















平均値で見ても、概ね下がっていますね。
一方、木曜日、金曜日と降水が観測されていますので、
これが今後のデータには影響してくると思われます。


最後に10回前の観測値との比較です。



















見てわかる通り、各街区とも、水位が低下しているのが分かります。
また、7街区の低下幅が大きいこともわかりますね。
これは、もともと7街区の地下水位が高いことが影響していますが、
まだ7街区の平均値が周囲の水位より高くなっています。
ただし、もうすぐで6街区を追い越しそうです。


もう年末ですね。
年明けまではデータが飛ぶ可能性がありますが、
来年も続けていきたいと思います。